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2024/01/29 情報

岡山イノベーションプロジェクト2023「審査員特別賞」を受賞いたしました!

岡山イノベーションプロジェクト2023「審査員特別賞」を受賞いたしました!

出典:岡山イノベーションプロジェクト

2023年11月25日(土)、岡山シンフォニーホールにて、革新的なビジネスプランや実践例を競う「岡山イノベーションコンテスト2023」(中国銀行、山陽新聞社、サンマルク財団主催)が開催され、当団体が「審査員特別賞」を受賞いたしました!

同コンテストは、岡山・備後地域の起業家育成を目指す「岡山イノベーションプロジェクト」の一環として、今回で第7回目の開催となり、113組の応募の中から書類審査の結果選出された18組が、自身のビジネスプランをプレゼンテーションしました。

当団体のテーマは、ひなんピングが取り組んでいる「IT×地域の力で医療的ケア児家族の避難サポート」についてです。

出典:岡山イノベーションプロジェクト

キャンピングカーを移動式避難所として活用

人工呼吸器やたん吸引などが日常的に欠かせない医療的ケア児。

在宅で医療的ケアを受けながら暮らしている子どもは全国で約2万人いると言われています。
災害時、彼らにとっては医療機器を作動させるための電源確保が命の確保に直結します。

また、免疫力が低いため、より衛生面の充実したプライベート空間を必要とします。

しかし、災害時であっても緊急性がなければ病院に入院することもできませんし、災害時の避難支援については、医療的ケア児支援法の「検討条項」に記されているものの具体策は明示されていません。

医療的ケア児は、安心して避難できる環境が整備されていないため自分自身でどうにかしなければならないのが現状です。

それらの問題を解決するため、電源やプライベート空間を確保できるキャンピングカーは医療的ケア児にとって最適な移動式避難所と言えます。

そこで、医療的ケア児の一時的避難場所として当団体がレンタル事業として保有するキャンピングカーの活用を考案しました。

医療的ケア児とキャンピングカーをマッチングするシステムの構築

緊急時、医療的ケア児家族の要請を受け、その子にあったキャンピングカーを届けるマッチングシステムを構築中です。

当団体がキャンピングカーレンタル業者などと協働し、現時点で全国で100台のキャンピングカーを登録しました。

医療的ケア児の病状、避難時に必要な医療グッズ、医療機器そのワット数などの情報を共有できるシステムイッツミーを開発しました。
個別避難計画書(岡山市の呼称は『パーソナルプラン』)がネット上で作成、印刷できます。



また、中小企業の協力を得て避難時の駐車スペース80カ所を確保し、避難訓練や防災キャンプも実施しております。

システムだけでなく、人と人とのつながりが無ければ、避難支援は成立しません。
一般企業のみなさま、自治体、地域の方々、医療関係者、キャンピング事業者多くの人々の力が必要です。

社会全体で協力することで誰一人取り残されることのない、安心して過ごせる社会をつくっていくことができます。

今回、このイノベーションコンテストという大きな舞台で医療的ケア児の存在を多くの人に知っていただく事が、応募の本来の目的でもありました。

これを機に、一人でも多くの方に医療的ケア児の存在と、彼らが置かれている現状を知っていただき、協力したいと少しでも感じていただけたなら嬉しいです。

これからも医療的ケア児が災害時に安心して避難できる仕組み作りに、より一層邁進して参ります。

山陽新聞に同コンテストの特集記事が掲載されました。↓↓↓

出典:岡山イノベーションコンテスト

3年前に立ち上げたひなんピング事業↓↓↓

過去に実施した防災キャンプの様子はこちら↓↓↓