防災アイテム紹介

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2026/07/17 コラム

「もしも」の時に知っておきたい、医療的ケア児家庭ならではの備え

「もしも」の時に知っておきたい、医療的ケア児家庭ならではの備え

地震や台風、大雨などの災害は、いつ起こるかわかりません。

一般家庭でも災害への備えは大切ですが、医療的ケア児や難病児のいる家庭では、普段の生活に医療や電気、薬などが欠かせないため、災害時のリスクも大きくなります。

「何が一番心配?」
「どんな備えをしておけばいいの?」

今回は、医療的ケア児家庭が知っておきたい災害リスクと、今からできる備えについてまとめました。

医療的ケア児家庭は「生活」と「医療」の両方を守る必要がある

災害時、多くの人は

  • 食料や水
  • トイレ
  • 避難場所

などを心配します。

もちろんそれらも大切ですが、医療的ケア児家庭では、それに加えて

・命を支える医療機器
・医療物品
・薬
・電源
・医療機関との連携

などを確保する必要があります。

つまり、

「生活の備え」と「医療の備え」

の両方が必要なのです。

リスク① 停電による医療機器の停止

医療的ケア児家庭で最も大きなリスクのひとつが停電です。

例えば、

  • 人工呼吸器
  • 酸素濃縮器
  • 吸引器
  • 経管栄養ポンプ
  • パルスオキシメーター

など、電気を必要とする機器を使用している場合、停電は命に関わる問題になります。

近年は台風や大雨による長時間停電も増えており、

「数時間なら大丈夫」

では済まないケースもあります。

備えておきたいこと

・内蔵バッテリーの使用時間を確認する
・外部バッテリーを準備する
・発電機の使用方法を確認する
・電源確保ができる避難先を複数考えておく

「どこに避難するか」だけでなく、

「どこなら電気が使えるか」

という視点が重要になります。

リスク② 医療物品や薬が不足する

薬とカテーテル

災害時には物流が止まり、必要な物資が届かなくなることがあります。

特に、

  • 吸引カテーテル
  • ガーゼ
  • シリンジ
  • 注入セット
  • 栄養剤
  • 常備薬

などは、避難所で配布されることを期待するのは難しい場合があります。

備えておきたいこと

医療的ケア児 ひなんピング

・医療物品は少し多めにストックする
・処方薬は早めに受け取る習慣をつける
・お薬手帳や医療情報をまとめておく

普段から「ローリングストック」を意識し、使った分を補充する習慣をつけておくと安心です。

リスク③ 避難所での生活が難しい

一般的な避難所では、

  • 吸引をする場所がない
  • 周囲の視線が気になる
  • 感染症のリスクがある
  • 夜間も落ち着いて眠れない
  • 医療物品を広げるスペースがない

など、生活環境の面で困ることがあります。

また、

  • 感覚過敏
  • 音や光への刺激
  • 慣れない環境への不安

などがある子どもにとっては、大きなストレスになることもあります。

備えておきたいこと

避難所だけにこだわらず、

  • 在宅避難
  • 親戚宅
  • ホテル
  • 福祉避難所
  • 給電機能付き自家用車
  • キャンピングカー

など、複数の避難先を考えておくことが大切です。

リスク④ 家族の負担が集中する

災害時には家族も不安や疲労を抱えています。

その中で、

「医療ケアをしながら避難生活を送る」

ことは、想像以上に大きな負担になります。

睡眠不足や緊張が続くことで、家族自身が体調を崩してしまうこともあります。

備えておきたいこと

・家族で役割分担を話し合っておく
・緊急連絡先を共有する
・支援してくれる人を確認しておく

「家族だけで頑張る」ではなく、

周囲とつながっておくことも防災のひとつ

です。

リスク⑤ 情報が届かない

災害時には、

  • 携帯電話がつながりにくい
  • インターネットが使えない
  • 必要な支援制度を知らない

など、情報不足が不安につながることがあります。

また、医療的ケア児家庭ならではの困りごとは、一般向けの情報だけでは十分でないこともあります。

備えておきたいこと

・主治医
・訪問看護ステーション
・自治体
・相談支援専門員

など、普段からつながりを持っておくことが安心につながります。

キャンピングカーは「動く避難室」

医療的ケア児 ひなんピング

近年、防災の観点から注目されているのがキャンピングカーです。

キャンピングカーには、

  • プライバシーを守れる
  • 横になって休める
  • 周囲に気を遣いすぎなくてよい
  • エアコンや暖房を使用できる
  • 家族で安心して過ごせる

などのメリットがあります。

医療的ケア児や難病児の家庭にとっても、

「避難所か自宅か」

の二択ではなく、

第三の避難先

として期待されています。

もちろん、燃料や電源、トイレなどの備えも必要ですが、

「安心して過ごせる空間を確保する」

という意味で、大きな可能性を持っています。

まとめ

医療的ケア児家庭の災害リスクは、

  • 停電
  • 医療機器の電源
  • 医療物品の不足
  • 避難所生活の難しさ
  • 家族の負担
  • 情報不足

など、多岐にわたります。

だからこそ大切なのは、

「特別な備えをすること」ではなく、普段の暮らしを少しずつ災害に強くしていくこと」

です。

そして、困ったときに家族だけで抱え込まないこと。

主治医や訪問看護、地域の支援者、そして同じ立場の仲間とのつながりも、大切な防災の備えになります。

災害はいつ起こるかわかりません。

だからこそ、

「もしも」の時に大切な命と暮らしを守るために、今できることから始めてみませんか。

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